ドイツマインツ所属のミッドフィルダー佐野海舟選手が日本代表へ復帰することが発表されました。背景には世間を騒がせた不同異性交による逮捕という重大な事件がありました。
しかし、ドイツではサッカー教室へ参加するなどサッカーに対する情熱的な思いがあります。そんな、佐野海舟選手を応援する気持ちも込めて紹介します。
佐野海舟のプロフィール
名前 佐野海舟(さのかいしゅう)
生年月日 2000年12月30日
出身地 東京都
職業 プロサッカー選手
ポジション MF(ミッドフィルダー)
身長/体重:176cm/66kg
所属クラブ:1.FSVマインツ05(ドイツ・ブンデスリーガ)
経歴
過去所属クラブ 町田ゼルビア → 鹿島アントラーズ → マインツ
特徴 広範囲を走り回る運動量、中盤での守備力、献身的なプレー
いったい何があったのか
2024年7月、佐野海舟選手は「不同意性交」の容疑で警視庁に逮捕されました。
あくまでも報道レベルですが、被害者側の訴えによって立件されたものです。
佐野選手本人は当初から容疑を否認していたとされています。
詳細な経緯はプライバシーの関係で公表されていませんが、報道ベースでは次のような情報が伝えられています。
被害者側からの訴えとあるので推測ですが、被害者と佐野海舟選手との関係が後に悪くなったのではないかと思います。
一方で佐野海舟選手は容疑を否認とあり、双方の意見が食い違っているのがわかります。
事件発生について簡単にまとめてみました。
事件の発生時期:2023年7月中旬
容疑内容:被害者の同意を得ずに性的行為に及んだとされる
佐野選手の主張:一貫して「同意があった」と容疑を否認
その後の流れ:
→ 7月下旬に釈放
→ 8月上旬に不起訴処分(嫌疑不十分)
不起訴となった理由について、検察からの詳細説明はなく、「証拠不十分」「供述の食い違い」などが背景にあると見られています。
その後ですが、サッカーファンである私にとってもまた、佐野選手のファンにとっても本当に残念なことがおきました。
それは、この一件により、世間からの非難、SNSでの誹謗中傷、所属クラブへの問い合わせが殺到しました。
一時は「サッカーを辞めようと思った」と佐野選手自身が後の取材で語っています。
よく言葉の暴力ということを聞いたことがあると思います。
結構、胸に響きますし心にも残りますよね。
私の私見ですが、SNSつまり、文面にメッセージとして残る行動は、言葉の暴力より厳しいものがあるのではと感じております。
留置所での時間
自問と再起への覚悟を抱いたそうです。
約10日間の留置所生活の中で、佐野選手は「自分の行動の甘さを深く反省した」と語っています。特に「当たり前のことが欠けていた」と自責の念を強く抱いたようです。
ニュースやインターネットのニュースによりますと、この時期には「サッカーができないかもしれない」「失った信頼は戻らないかもしれない」と何度も葛藤したと述懐。
それでも、「関わってくれた人のためにもう一度サッカーで恩返しをしたい」と再起を誓いました。
留置所生活は経験がないのでわかりませんが、一人で考え、落ち込み、また考えた結果、かかわってくれた人のことを一人一人思い出したのかもしれません。
私の推測ですが、各関係者、関わってくれたひとの顔や声を思い出したのかもしれません。そして自分をここまで成長させてくれた恩師も。
もしかしたら、関わってくれた方々にも多大な影響を及ぼしたのかもしれません。
結果、サッカーで再びピッチに立ち、社会へ貢献したと思ったのかもしれませんね。
ドイツ・マインツでの再出発とサッカー教室
不起訴後、2024年夏にドイツ・ブンデスリーガのマインツへ移籍。
1年目から全34試合フル出場という驚異的なパフォーマンスを披露し、総走行距離・デュエル勝利数などでリーグトップクラスの記録を残しました。
また、佐野選手は現地でサッカー教室の開催や病院訪問など社会貢献活動にも取り組んでおり、クラブ内外での信頼を徐々に取り戻しています。
1年4か月ぶりの日本代表復帰
2023年アジアカップ以来、1年4か月ぶりに日本代表へ復帰する佐野選手。
今回は守田英正選手や田中碧選手が招集外ということもあり、中盤の主軸としての活躍が大きく期待されています。
取材では「ここからが本当に大事。自分の武器を出していきたい」と決意を語りました。
また、弟・航大選手(NECナイメヘン)も初招集され、兄弟での代表入りという注目の形となっています。
日本代表森保一監督は、代表に選出された後にこのような言葉をメディア向けに発表している。
サッカーチームメイトは家族の一員のような存在だ。
指導者としてひとりの選手と向き合う中で、ミスを犯した選手をそのまま社会から葬り去るのか、永久にサッカー界から葬り去るのかと考えたときに、再チャレンジする道を家族として与えた方がいいのではという選択に至ったようです。
私はこの言葉を見たときに人柄のよさ、森保監督だなぁって感じました。
森保監督がサンフレッチェ広島の監督をしている時に鹿児島にキャンプに来ました。
練習を見学した後に車で帰る道中に森保監督が走ってホテルに帰る姿を見て、思わず声をかけたら、親切に対応してくださり、ホテルの駐車場へ案内までしてくださりました。
その時人柄の森保さんだなぁって感じましたね。ちょっとしたエピソードです。
まとめ
過去を背負い、それでも前を向く理由はなんだろうなって考えてみました。
佐野海舟選手は、過ちとも呼べる行動からの反省を経て、今なお厳しい視線を浴びながらもサッカーに全力で向き合っています。
不起訴とはいえ、社会的信用は簡単には戻らない。
その中で彼が選んだのは、「言葉より行動で示す」という姿勢でした。
再び代表のピッチに立つ彼に対して、手放しで賞賛すべきではないかもしれません。しかし、サッカー選手としての実力と、人間としての再出発を見守る価値は十分にあると言えるでしょう。
本当に厳しい視線はあると思います。またその活躍をよく思わない方もいるでしょう。
しかし、佐野選手はどんな逆境の中でもピッチに立ち、見ている方々に感動を与えると思います。
私はそう信じております。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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