公園や道端に落ちている松ぼっくりや落ち葉。「ただのゴミ」だと思っていませんか? 実はこれらが、意外な値段で売れるお宝になるかもしれないんです。
11月26日放送の『それって実際どうなの会』では、身近な秋の自然がお金に変わるのかを徹底検証。「本当に売れるの?」「誰が買うの?」 そんな疑問を解消するために、番組での検証結果と、実際に松ぼっくりや落ち葉はいくらで売れるのか、そしてメルカリなどでの意外な買取価格について調査しました。
また、質の良い素材が拾える場所や、拾う際の注意点についてもまとめています。 散歩がてらのお小遣い稼ぎに興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。
松ぼっくりや落ち葉はいくらで売れる?需要の正体
「道端に落ちているものを、わざわざお金を出して買う人がいるの?」 そう不思議に思う方も多いかもしれません。しかし、フリマアプリやオークションサイトを見てみると、秋の自然素材は驚くほど活発に取引されています。
そこには、現代ならではの明確な「需要」が存在しました。
ハンドメイド・工作資材としての需要
最も大きいのが、ハンドメイド作家やDIY愛好家からの需要です。 特に10月から12月にかけては、クリスマスリースやお正月飾りの材料として、松ぼっくりや南天の実、綺麗な落ち葉が飛ぶように売れます。
「作品を作る時間はあっても、素材を拾いに行く時間がない」「都会に住んでいて綺麗な素材が手に入らない」という作家さんにとって、下処理済みの綺麗な素材は、お金を出してでも欲しい必須アイテムなのです。
子どもの学校課題・自由研究
意外と多いのが、小学生のお子さんを持つ親御さんからの購入です。
「図工の授業で来週までに松ぼっくりが必要」「生活科の授業でどんぐりを使う」といった学校からの急な連絡に対し、仕事で忙しい保護者や、近くに自然がない家庭では、Amazonやメルカリで即決購入するケースが後を絶ちません。
ここでは「安さ」よりも「すぐに届くこと」「綺麗であること」が重視されます。
アクアリウムや撮影小物として
少しマニアックな需要ですが、特定の種類の松ぼっくり(ヤシャブシの実など)は、水槽の水質調整用としてアクアリウム愛好家に人気があります。
4 また、インスタグラムなどのSNS用写真の背景小物(プロップ)として、形の良い紅葉やイチョウの葉を探しているカメラマンやインフルエンサーも購入層の一部です。
意外な買取価格の実態【番組の検証結果と相場】
では、実際にどれくらいの金額で取引されているのでしょうか。『それって実際どうなの会』でも驚きの検証結果が出ていましたが、実際のフリマアプリ(メルカリ・ラクマなど)での「売れやすい相場」を調査しました。
松ぼっくりの相場
松ぼっくりは、サイズや種類によって価格が大きく変わります。
普通の松ぼっくり(中サイズ詰め合わせ)
30個〜50個入り:800円〜1,500円
洗浄・煮沸消毒済みのものが高値で取引されます。
ダイオウショウ(大王松)
1個:300円〜800円
手のひらサイズの巨大な松ぼっくり。希少性が高く、1個単位で高値がつきます。形が崩れていない完品であれば、さらにプレミアがつきます。
シダーローズ(ヒマラヤ杉)
10個入り:1,000円〜2,000円
バラの花のような形をした美しい松ぼっくり。リース素材として大人気です。
落ち葉・どんぐりの相場
「ただの葉っぱ」も、状態が良ければ商品になります。
綺麗な紅葉・イチョウ(押し花処理済み)
50枚セット:500円〜800円
虫食いがなく、赤や黄色が鮮やかなものが好まれます。
どんぐり(帽子付き)
30個〜50個:600円〜1,000円
帽子(殻斗)がついているものは工作での見栄えが良いため、帽子なしよりも高く売れます。
4ただし、輸送中に外れないよう接着などの工夫が必要です。
番組での検証でもあったように、「拾うタダのもの」が数千円の利益に変わる可能性は十分にあります。
特に「セット売り(リース作成キットなど)」にすることで、付加価値をつけることも可能です。
高く売れる素材が拾える場所はどこ?
高く売れるような立派な松ぼっくりや、鮮やかな落ち葉はどこで拾えるのでしょうか。
おすすめのスポットと、絶対に守らなければならないルールについて解説します。
狙い目は「神社の境内」や「大きな公園」
神社・仏閣 古くからある神社には、樹齢の長い立派な松の木が植えられていることが多く、形の良い松ぼっくりが落ちています。
広めの公園・植物園 管理が行き届いているため、足元が見やすく拾いやすいのが特徴です。特に、珍しい種類の木(ダイオウショウやヒマラヤ杉など)が植栽されている公園は要チェックです。
自治体の公園マップなどで植生を調べることができます。
【重要】勝手に拾ってはいけない場所・注意点
ここで一番大切なのが「所有権」と「法律」の問題です。どこでも拾って良いわけではありません。
私有地・民家 当然ですが、他人の家の敷地や所有地に入って拾うのは不法侵入・窃盗になります。
国立公園・自然保護区 国立公園の「特別保護地区」などでは、落ち葉一枚、石ころ一つ持ち帰ることが法律(自然公園法)で禁止されています。
公園のルール確認 一般的な公園で、個人が楽しむ範囲で拾うことは黙認されるケースが多いですが、「営利目的(転売目的)」での大量採取は条例で禁止されていることがあります。
大量に拾う場合は、必ず公園の管理事務所に確認をとるか、節度を持った量(数個程度)にとどめましょう。トラブルを避けるためにも、ルール順守は絶対です。
拾った後にやるべき処理(虫対策など)
「拾ってきたものをそのまま売る」のはNGです。
フリマアプリの評価欄を見ると、「虫が出てきた」「カビが生えていた」というクレームで低評価がついている出品者がいます。
購入者に喜ばれ、リピーターについてもらうためには、以下の「下処理」が必須です。
洗浄と選別
まずは泥やホコリを水洗いで落とします。この段階で、割れているものや形が悪いものは取り除きます。
煮沸消毒(最重要)
松ぼっくりやどんぐりの中には、目に見えない虫の卵が産み付けられていることがよくあります。
これを放置すると、購入者の手元に届いた後に虫が湧いてしまいます。 沸騰したお湯で5分〜10分程度煮ることで、内部の虫や卵を処理します。
※煮沸すると松ぼっくりは一度カサが閉じますが、乾燥するとまた開くので安心してください。
しっかり乾燥させる
煮沸した後は、風通しの良い場所で数日間、完全に乾燥させます。
水分が残っているとカビの原因になります。松ぼっくりなら、閉じたカサが完全に開ききり、カラカラになるまで干しましょう。
急ぐ場合はドライヤーなどを使う方法もありますが、天日干しが最も自然な仕上がりになります。
商品説明に記載する
出品する際は、「煮沸消毒済み」「天日干し乾燥済み」と記載することで、購入者に安心感を与え、売れ行きがグッと良くなります。
まとめ
何気なく見過ごしていた秋の風景も、「売れるかも?」という視点で見ると宝の山に見えてくるかもしれません。
需要の正体: ハンドメイド作家や学校教材として、都会では手に入らない自然素材の需要が高い。
買取価格: 普通の松ぼっくりでも数セットで千円前後、希少な「大王松」などは1個数百円の高値がつく。
拾える場所: 神社や大きな公園が狙い目だが、私有地や国立公園での採取はNG。ルールの確認を忘れずに。
必須の処理: クレーム回避のため、煮沸消毒と完全乾燥は絶対条件。「処理済み」の記載で売れやすくなる。
週末の散歩やウォーキングのついでに、綺麗な松ぼっくりを探してみてはいかがでしょうか。 自然と触れ合いながら、ちょっとしたお小遣い稼ぎができるかもしれませんよ。
最後までご覧いただきありがとうございます。


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